え~と・・・
ひぃ、ふぅ、みぃ、よぉ、いつ、むぅ・・・
全然足りないや[E:coldsweats02]
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地震直後の2/26時点でオイラの手元にある信頼できる情報は、石楠花平周辺、金精沢周辺、湯元~蓼ノ湖間。
(あと、施設系と伝聞情報も。)
今回は珍しく石楠花平への影響が大きい。
石楠花平直下で雪崩が発生して、移動がかなり困難みたい。
蓼ノ湖は(有)自然計画情報。
蓼ノ湖西側が、3か所時間差で崩れた痕を見たってさ。
「好きに使って」と画像を貰ったので、添付。
遠景でも非常に大きな雪崩れとわかる。
でも、これらよりも大変だったのが、源泉から道路までの登りだって。
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オイラは時間があまり無かったので、スキーで金精沢へ。
端的に言えば。
凄まじい。けど、まぁ歩けるか。
但し、今後積雪があるまで捻挫に注意。
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今回の雪崩れはこんな感じ。
カシミールから国土地理院の2万5千男体をモノクロ印刷して手書き、再読み込みっていう微妙な手間がかかっているけど、こんな時は手書きが楽チン♪
黒と青が今回オイラが歩いた概略で、赤が雪崩ていた箇所。
赤く塗ってあるのは、解りやすいように規模を図示したもので、発生点とかは適当。
ルートに被っている流域はこんなものだと思う。
確度は…8割くらいかなぁ?
⑧の場所がちょっと違うかも。
この後は状況報告が長いので、興味があったらどうぞ。
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~~~ ① ~~~
コースから30mチョイ離れているかな?
最初は通り過ぎようとしたんだけど、
この景色がおかしい。
林道上にコメツガの葉や枝が大量に散乱してるのに、15mくらい離れないとコメツガの木が無い。
で、吹雪の後にコメツガの枝をへし折る程の風は吹いていない。
で、更に違和感。
雪崩れは、左の青い沢筋にチョビっとだけあって、大半はそこより高い斜面を通ってる。
・・・確認に行きましょう。
本来は沢筋を流れるはずだった雪崩が、雪崩止めで堰き止められ、更にそれを乗り越えたものが、横の斜面を通ったわけか。
この雪崩止めが無ければ、ルートを優に突っ切り、金精沢まで届いたかもなぁ。
画像奥と、振り返ったすぐにも雪崩れがあった。
~~~ ② ~~~
~~~ ③ ~~~
林道を上がっていったら、あれ?行き止まりだったっけ??と思う程。
雪崩れのデブリが道を埋め尽くしてしまった。
この雪崩で送電線が切れて、東電の人たちが現地調査に来てた。
切れた送電線の電気は止めてあるから、感電の心配は無いってさ。
で、振り返ると。
真ん中奥に赤丸が見える?
これが地図の緑丸の地点。
その手前にある矢印にはオイラのスキー。
別に、あそこにスキーを刺したかったのではなく、あそこまで行かないとスキーが刺せなかったのさ。
手前の赤い範囲は雪崩れが堆積している箇所。
つまり、オイラは雪崩の上にいるわけだ。
この場所がどこかというと…
オイラが覚書で「休むな。」って書いた場所なわけだ。
~~~ ④ ~~~
この先は、普段は男体山が見えて眺めの良い場所。
ここにも雪崩れが。
ここはいつも崩れる場所なんだけど、今回は規模が尋常じゃない。
オイラも雪崩れのデブリ(雪崩の屑)がこの場所でこんなに大量に、広範囲にあるのを初めて見た。
普段はこの半分程度で止まるんだけど。
雪崩れは左側の崩壊地を流れてくるので、ここは毎度大きいんだ。
これも覚書にある巨大矢印の部分だね。
~~~ ⑤ ~~~
④を越えてすぐの雪崩を下から。
赤いラインが普段のルート。
~~~ ⑥ ~~~
そこから更にルートは赤いラインのように小さな尾根筋を降って、金精沢に降り、すぐに登るようになっている。
その手前に雪崩れ。
⑥で書いたのは、画面中ほどの物なので、一応⑥+。
ちなみに、中ほどの雪崩は
近くで見ると意外と大きい。
~~~ ⑦ ~~~
ルートがそんな風に、一度降りて再度上がるのは、雪崩れ回避の為。
赤い矢印が這っている尾根のすぐ向こうには、
地形図にも記されない小さな沢筋に立派な雪崩。
下の画像から先、オイラは普段黒線を使っているんだけど、今年は青線がメイントラックになっているのを思い出してUターン。
他は合っていると思うんだけど、⑧が違うかも?
でも、多分こんなもの。
オイラ、GPS使いじゃないもので・・・
違ってたらゴメン。
~~~~~~~~~~
ちなみに、オイラが行った範囲より更に登ると、更に恐ろしい事が・・・
道路を横断するガードレール。
なぎ倒されるダケカンバの若齢林。
木が生えていれば安全という物ではない・・・
最後二つは、はじめのいっぽさんからの提供。
これ以外にも凄まじい雪崩の画像が載っています。
今回は地震をきっかけとしたものだけど、山にはこんな危険もあるのは、隠しようも無い事実。
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ガイド連絡会会員、地震直後から情報収集発信に動き回ってますっ!!